東京海上の株式分割|1株→15株で100株5万円台、優待も新設

東京海上の株式分割は1株→15株。100株の値段は80万円→5万円台、株主優待を新設し3年保有で7,500円。効力発生日2026年10月1日

東京海上ホールディングス(8766)の株式分割が話題です。2026年9月28日が分割前の株を買える最後の日(権利付き最終日)で、9月29日から株価は15分の1の水準で表示され、10月1日に持ち株が1株につき15株に増えました。9月29日の終値は523.2円、100株で52,320円。前日まで80万円以上だった1単元が、5万円台になりました。

キオクシアの分割と同じ日程ですが、東京海上は中身が違います。配当は分割前換算で年245.05円のまま(実質同額)、そして100株を3年以上持ち続けた株主に初回7,500円・翌年以降は毎年2,500円相当の株主優待が新設されました。FIREを目指して高配当株を持つ人にとっては、「5万円で買える高配当の大型株に、優待まで付いた」出来事です。

この記事では、東京海上が8月25日に出した適時開示(PDF)と同社のIRサイト、証券会社の公式案内、株価データだけを根拠に、日程・配当・優待の条件・9月29日の株価の見方・落とし穴を整理します。この記事は購入をすすめるものではなく、判断に必要な数字を並べるのが目的です。

目次

結論|10月1日に1株が15株になりました。配当は実質同額、優待は3年保有で7,500円

🧭 この記事の要点

  1. 日程 権利付き最終日9月28日(月)、権利落ち日9月29日(火)、基準日9月30日(水)、効力発生日10月1日(木)。1株につき15株。基準日9月30日は中間配当122.5円の基準日でもある
  2. 100株の値段 9月28日終値8,075円で807,500円だったものが、9月29日終値523.2円で52,320円に。持ち株の価値と配当利回り(約3.1%)は変わらない
  3. 配当 2027年3月期の期末配当予想は122.5円→8.17円(分割後)。分割前換算で122.55円、年間245.05円と「実質的に同額」。前期実績218円から増配予想
  4. 株主優待の新設 100株以上を3年以上(3月末・9月末の株主名簿に同じ株主番号で7回以上連続)持つと、初回7,500円相当・翌年以降毎年2,500円相当の電子マネー等。初回基準日は2027年3月31日。いま買う人の初回は2030年3月31日基準日

株式分割の日程|9月28日が権利付き最終日、10月1日に効力発生

東京海上は2026年8月25日、2026年9月30日を基準日として1株につき15株の割合で分割することを決定しました。目的は適時開示の言葉で「当社株式の投資単位当たりの金額を引き下げることにより、より投資しやすい環境を整え、投資家層の拡大を図ること」。同じ開示で株主優待の新設、配当予想の修正、自己株式取得の株数上限の変更も発表しています。

東京海上(8766)株式分割の日程。8月25日決定、9月15日基準日公告、9月28日権利付き最終日、9月29日権利落ち日、9月30日基準日(中間配当も)、10月1日効力発生日
決定から効力発生まで。9月30日は中間配当122.5円の基準日でもある。出典:東京海上ホールディングス適時開示(2026年8月25日)
日付何が起きるか
2026年8月25日(火)決定・発表(分割、株主優待の新設、配当予想の修正、自己株式取得の変更)
9月15日(火)基準日公告日(予定)
9月28日(月)権利付き最終日。分割前の株を買える最後の日。中間配当の権利付き最終日でもある
9月29日(火)権利落ち日。この日から分割後の株数・株価に調整して売買。終値523.2円
9月30日(水)基準日。この日の株主名簿に記載された株主の株が分割の対象。中間配当122.5円の基準日
10月1日(木)効力発生日。1株が15株に。発行済株式総数は19億3,400万株から290億1,000万株へ
12月23日(水)自己株式取得(上限2,000億円)の取得期間の最終日
2027年3月31日(水)株主優待の初回基準日(以後、毎年3月31日)
出典:東京海上ホールディングス「株式分割および株主優待制度の導入について」(2026年8月25日)。権利付き最終日と権利落ち日は基準日から数えた取引所の一般ルール。

権利落ち日の扱いは、SBI証券の案内では、権利落ち日から売買される株数と株価は分割後の株数・株価に調整されると説明されています。分割で増えた株は基準日のあとに口座へ反映され、基準日の翌営業日(10月1日)の取引から売却できます。反映のタイミングは証券会社ごとに違う場合があるので、自分の口座の案内を確認してください。手続きは要りません。

分割で変わるもの・変わらないもの|株数15倍、株価と配当は15分の1

株式分割は、1万円札を千円札に両替するのと同じで、枚数が増えても財布の中身は増えません。東京海上の場合は1株が15株になり、1株の値段も1株当たりの配当も15分の1になります。

項目分割前 → 分割後
持ち株数(100株なら)100株
→ 1,500株
1株の株価8,075円
→ 523.2円
100株の値段807,500円
→ 52,320円
1株の年間配当(予想)245.05円
→ 16.34円
配当利回り3.03%
→ 3.12%
取得単価の表示買った値段
→ 15分の1に調整
発行済株式総数約19.3億株
→ 約290億株
時価総額約15.2兆円(分割で変わらない)
分割前は9月28日終値(Yahoo!ファイナンス時系列)、分割後は9月29日終値(日本経済新聞・15時30分)。配当は適時開示の2027年3月期予想で、分割前は245.05円(分割前換算)、分割後は期末8.17円×2の水準。発行済株式総数は1,934,000,000株→29,010,000,000株、時価総額は約15兆1,780億円(9月29日時点)。取得単価は15分の1に自動調整され、損益は変わりません。利回りの差は、9月29日の値動きと中間配当落ちの分。

「1株配当が122.5円から8.17円に減った」と見えるのは分割のせいで、適時開示には「株式分割による株数増加を考慮した場合、2026年5月20日に公表した予想と実質的に同額」と書かれています。100株を持っている人は、分割後に1,500株×8.17円=12,255円の期末配当を受け取る計算で、分割前の100株×122.5円=12,250円とほぼ同じです。

100株はいくら?|52,320円で配当利回り3.1%、年間配当1,634円

東京海上100株の値段と年間配当。分割前は807,500円で配当24,505円(利回り3.03%)、分割後は52,320円で配当1,634円(利回り3.12%)
株数が15倍、1株の値段と配当は15分の1。利回りは変わらない。株価は9月28日終値と9月29日終値

9月29日の終値523.2円で100株を買うと52,320円。2027年3月期の配当予想を分割後の単位にすると年16.34円(期末8.17円×2の水準)なので、100株の年間配当は税引前で1,634円、利回りは3.12%です。分割前の9月28日終値8,075円で計算した3.03%と大きく変わらないのは、分割が価値を動かしていない証拠です。

📊 新NISAの成長投資枠で見ると

成長投資枠は年間240万円です。分割前は100株で80万円超だったので、枠の中に2単元しか入りませんでした。分割後は100株が5万円台なので、5万円刻みで金額を決められます。NISAで受け取る配当は非課税なので、配当利回り3.1%がそのまま手取りになります(配当の受け取りを「株式数比例配分方式」にしておく必要があります)。

新設の株主優待|100株を3年持つと初回7,500円、以後は毎年2,500円

今回の発表でいちばん個人投資家向けなのが、株主優待の新設です。条件と中身は次のとおりです。

対象100株以上を3年以上継続保有した株主。3月31日と9月30日の株主名簿に、100株以上の株主として同一株主番号で連続7回以上記載されること
初回の優待7,500円相当の電子マネー等(複数種類から選択)
翌年以降100株以上を継続保有していれば毎年2,500円相当の電子マネー等
基準日初回は2027年3月31日。以後、毎年3月31日
2027年に初回をもらえる人2027年3月31日時点で、すでに100株以上を3年以上(2024年3月以前から)継続保有している株主
詳細電子マネーの種類などは「決定次第、改めてお知らせ」(適時開示)
出典:東京海上ホールディングス適時開示(2026年8月25日)「2.株主優待制度の導入」と別紙。

「3年以上」は購入日からの日数ではなく、名簿に載った回数で数えます。3月末と9月末の年2回なので、7回連続=3年です。買った時期ごとに、初回の7,500円がいつになるかを整理しました。

東京海上の株主優待はいつからもらえるか。2024年3月以前から保有なら2027年3月31日、2024年4月〜2025年3月購入なら2028年、2025年4月〜2026年3月なら2029年、2026年4月以降なら2030年3月31日が初回
3月末と9月末の株主名簿に同じ株主番号で7回以上連続して載ると、次の3月31日基準日から対象。2026年購入分は当サイトが数えたもの

ポイントは、いま(2026年9月末〜10月)買う人の初回は2030年3月31日基準日になることです。9月28日までに買って9月30日の名簿に載った人は、2026年9月末を1回目として2029年9月末で7回に達しますが、優待の基準日は3月31日なので、実際にもらえるのは2030年3月31日基準日から。9月29日以降に買った人(9月30日の名簿に載らない人)は2027年3月末が1回目で、2030年3月末でちょうど7回。分割前に急いで買っても、優待の開始時期は変わりません。

⚠️ 株主番号が変わると、数え直しになります

東京海上のIRサイトは、株主番号が変わって継続保有の管理から外れる例として、売却後の再購入、相続、婚姻による氏名・住所の変更、証券会社の変更、口座タイプの切り替えを挙げています。適時開示にも「売却等により株主番号の連続性が途切れた場合は、それ以前の保有期間は通算いたしません」とあります。優待目的で持つなら、証券会社の乗り換えや貸株の設定には注意が必要です。

優待の金額を利回りで見ると、100株(52,320円)に対して毎年2,500円は4.8%、初回の7,500円だけなら14.3%です。配当3.1%と合わせると、3年持ち続けた人の4年目以降は年7.9%相当。数字は魅力的ですが、これは「優待が続く前提」の計算です。優待制度は会社の判断で変更・廃止されることがあります。

9月29日の株価が下がったのは「分割」と「中間配当落ち」の2つ

9月29日の終値は523.2円で、日本経済新聞の表示では前日比マイナス15.1円(マイナス2.81%、権利落ち)でした。この前日比は、9月28日の終値8,075円を15で割った538.3円が起点です。そのうち約8.17円分は中間配当122.5円(分割後の単位で8.17円)の権利落ちなので、配当分を除いた実質の値動きはマイナス7円前後。「分割で15分の1になった」「配当分が落ちた」「相場が少し下げた」の3つが同じ日に重なった形です。

数字分割前 → 分割後の水準
9月28日終値8,075円
→ 538.3円
9月29日終値—
→ 523.2円
年初来高値(7/29)8,467.5円
→ 564.5円
年初来安値(1/29)5,529円
→ 368.6円
中間配当(9/30基準)122.5円
→ 8.17円相当
出典:Yahoo!ファイナンス時系列(9月28日)、日本経済新聞(9月29日15時30分。始値530.1円・高値533.7円・安値520.5円。年初来高値・安値は分割後の単位で表示)。分割前の値は15倍した換算。

チャートやアプリによっては、過去の株価が分割後の単位に直されていないものがあり、9月29日のところに大きな段差が出ます。前日比や高値・安値を見るときは、どちらの単位かを確かめてください。

落とし穴3つ|株主番号・NISAの損益通算・優待は会社の都合で変わる

🔍 買う前に知っておくこと

  1. 優待は「3年後」から いま買う人の初回は2030年3月31日基準日。それまでの3年半は配当だけです。途中で1回でも100株未満になったり株主番号が変わったりすると、数え直しになります
  2. NISAで持つと損益通算ができない 配当が非課税になる一方で、値下がりして売っても他の利益と相殺できません。損保株は自然災害や海外事業の影響で株価が動きます。年初来の値幅は分割後の単位で368.6円〜564.5円でした
  3. 優待も配当も約束ではない 優待制度は「詳細は決定次第」の段階で、会社の判断で変更・廃止されます。配当も予想であって確定ではありません。「7,500円がもらえるから」だけで銘柄を選ぶと、制度が変わったときに持つ理由がなくなります

個別株をNISAで持つときの考え方は【NISAの罠】個別株・株主優待はやめとけ|損益通算できない3つの理由に、高配当株を持つときの私のルールは高配当株7つのルール|S&P500派の20代会社員が守る運用ガイドにまとめています。

🏦 口座がまだない人へ

分割後の東京海上は100株5万円台で、新NISAの成長投資枠でも買えます。私のメイン口座は楽天証券で、国内株は100株単位のほか単元未満株でも買えます。

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私の意思決定ログ|「5万円で買える」は理由にならない。見るのは配当の続き方

📝 私の意思決定ログ

私は20代後半の会社員で、夫婦共働き、40歳でのFIREを目標にしています。新NISAは楽天証券でS&P500とNASDAQ100を8対2で積み立てていて、投資の中心はインデックスです。

今回の分割で「買いやすくなった」のは事実です。ただ、分割は価値を1円も動かしていないので、買う理由にはなりません。私が見るのは、前期218円から今期245.05円(分割前換算)へ増配予想が出ていること、その配当が保険事業の利益でどこまで続くかの2つです。優待の7,500円は3年後の話で、しかも制度は変わりうるので、判断材料の中心には置きません。

もし成長投資枠の一部で持つなら、私の線引きは個別株は成長投資枠の1割まで。5万円台になった今なら、1割の中に無理なく収まります。分割は入口を広げただけで、持ち続ける理由は自分で用意するしかありません。

よくある質問

Q. 100株持っていると、いつ1,500株になりますか?手続きは?

効力発生日の10月1日(木)に1,500株になります。手続きは不要です。SBI証券の案内では、増えた株は基準日(9月30日)のあとに口座へ反映され、10月1日の取引から売却できます。反映のされ方は証券会社ごとに違うので、自分の口座の案内を確認してください。

Q. 中間配当はいくら、いつもらえますか?

2027年3月期の中間配当予想は1株122.5円で、基準日は分割と同じ9月30日です。9月28日までに買って9月30日の名簿に載っている株主が対象で、分割前の株数に対して支払われます(100株なら12,250円、税引前)。支払時期は会社の案内を確認してください。期末配当は分割後の株数に対して1株8.17円の予想です。

Q. 9月29日以降に買った人も、来年3月の優待はもらえますか?

もらえません。優待は100株以上を3年以上(名簿に7回以上連続)継続保有した株主が対象で、2027年3月31日の初回は、2024年3月以前から持ち続けている株主だけです。いま買う人の初回は2030年3月31日基準日になります。

Q. 単元未満株(1株ずつ)で持っている場合は?

株数は15倍になります(10株なら150株)。1株につき15株という整数の分割なので端数は出ません。優待の条件は「100株以上」なので、分割後に100株以上になっていれば、そこから名簿の回数を数え始めます。

Q. 自社株買いはどうなりますか?

5月20日に発表した自己株式取得(上限2,000億円、期間2026年5月21日〜12月23日)の金額は変わらず、株数の上限だけが分割に合わせて1億3,000万株から19億5,000万株に変更されました。

まとめ|変わったのは入口の広さ。配当と優待の条件を数字で押さえる

東京海上の株式分割は、9月30日を基準日に1株が15株になり、10月1日に効力が発生します。100株の値段は807,500円から52,320円へ。配当は分割前換算で年245.05円のまま実質同額で、利回りは約3.1%。新設の株主優待は100株以上を3年以上持ち続けた株主が対象で、初回7,500円・以後毎年2,500円相当、いま買う人の初回は2030年3月31日基準日です。

持っている人は何もしなくてよく、評価額も配当の総額も変わりません。これから買う人は、「5万円で買える」ではなく「配当が続くか」で決める。優待は3年後のおまけとして数える。この順番さえ守れば、分割の話題に振り回されずに済みます。

高配当株を新NISAで持つなら、まず口座

配当を非課税で受け取るには、NISA口座と「株式数比例配分方式」の設定が必要です。私は楽天証券をメイン口座にしていて、投資信託の積立と国内株を同じ画面で管理しています。

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同じ10月1日に分割するキオクシアの記事はキオクシアの株式分割はいつ?1株→3株で株価と持ち株はどうなる、株主優待が届く時期の考え方はオリエンタルランドの株主優待はいつ届く?9月末分は12月中旬、個別株で損が出たときの扱いは損益通算と繰越控除のやり方|NISAは対象外、損出しの落とし穴にまとめています。

📚 出典(いずれも2026年9月29日に確認)

🕒 更新履歴:2026年9月29日 公開/2026年10月6日 10月1日に分割の効力が発生したため、冒頭と結論を完了形に改めました

🛠 この記事の作り方:分割の比率・日程・株数、優待の条件と金額、配当予想、自己株式取得の数字は、東京海上ホールディングスの適時開示PDFと同社IRサイトから転記しました。権利付き最終日(9月28日)と権利落ち日(9月29日)は基準日9月30日から取引所の一般ルール(基準日の2営業日前が権利付き最終日)で数え、SBI証券の案内で分割時の扱いを確認しました。100株の金額(807,500円・52,320円)、年間配当(24,505円・1,634円)、配当利回り(245.05円÷8,075円=3.03%、16.34円÷523.2円=3.12%)、優待の利回り(2,500円÷52,320円=4.8%、7,500円÷52,320円=14.3%)、年初来高値・安値の分割前換算(×15)、「いま買う人の初回は2030年3月31日基準日」(3月末・9月末の名簿を7回数えた結果)は当サイトの計算です。優待の詳細は会社が「決定次第、改めてお知らせ」としており、変更される可能性があります。本記事は制度の整理であり、特定の銘柄の購入を推奨するものではありません。株式は元本が保証されておらず、株価の変動により損失が生じる可能性があります。配当・優待は会社の判断で変更・廃止されることがあります。記載のリンクにはアフィリエイト広告が含まれます。

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この記事を書いた人

mのアバター m 20代会社員 / FIRE目指し中

20代の普通の会社員です。手取り20万円台からFIREを目指して資産形成中!投資・節約・副業のリアルな記録を発信しています。一緒にFIREを目指す仲間が増えたら嬉しいです。

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