「日経平均、ついに終値で7万円台に戻ってきました!」 10月6日の東京株式市場で、日経平均株価は前の日より737円高い70,683円で取引を終えました。終値で7万円を上回ったのは7月1日以来、約3か月ぶりです。前の日の10月5日にも取引時間中に70,072円をつけていましたが、そのときの終値は69,946円で、7万円にはわずかに届いていませんでした。
ニュースを見て「今から新NISAで日経平均を買っても大丈夫?」「6月の最高値のあと15%も下がったのに、また同じことにならない?」と気になった人も多いはずです。この記事では、日経平均の公式サイト(日経平均プロフィル)が毎日公表している終値とPER(株価収益率)、日経平均に連動する投資信託の月次レポートだけを根拠に、買う前に見ておきたい3つの判断材料をそろえました!
私は新NISAで、S&P500とNASDAQ100を8対2で積み立てています。日経平均の投資信託は積み立てていないので、ここでは「買え」とも「やめとけ」とも言いません。そのかわり、数字はすべて公式の資料から取って、計算はPythonで確かめています。
結論|7万円は今年2度目。6月よりPERは低いが、中身の偏りと下落幅は覚悟して
🧭 この記事の要点
- 何が起きた 10月6日の終値は70,683円。終値で7万円台は7月1日以来です。最高値の72,366円(6月25日)まで、あと2.4%に迫りました
- 6月との違い 値段はほぼ同じでも、PER(指数ベース)は6月25日の26.09倍から23.45倍に下がっています。株価は6月とほぼ同じで、利益の目安のほうが増えた形です
- 中身の偏り 日経平均に連動する投資信託は、上位4社だけで約36%(8月末)。半導体関連の値動きに大きく左右されます
- 新NISAで買うなら つみたて投資枠で買える投資信託があります。一度に入れるなら、7月の−15.1%がもう一度来ても売らずにいられる額にとどめるのが、私の考えです
何が起きた?|10月5日に一時、6日に終値で7万円台
まず数字を並べます。どれも日経平均プロフィルが公表している日々の値です。
| 日付 | 終値(前日比) | その日の高値 |
|---|---|---|
| 10月2日(金) | 68,309円 (−647円) | 68,741円 |
| 10月5日(月) | 69,946円 (+1,637円) | 70,072円 |
| 10月6日(火) | 70,683円 (+737円) | 70,798円 |
10月5日の上昇について、日本経済新聞は、2日に発表された9月の米雇用統計が市場の予想を下回り、米国の利上げ観測が後退したことで株式への買いが膨らんだと伝えています。読売新聞も、AI・半導体関連を中心に買われたと報じました。6日の上昇について日本経済新聞は、日米の長期金利が上がるなかでも、業績への期待から半導体をはじめ幅広い業種に買いが入ったと伝え、見出しでは「業績相場」に先回り、と表現しています。
ちなみに、10月2日の夜には一足先に日経平均先物が7万円を超えていました。先物と現物の違いや夜間取引の見方は、日経平均先物が7万円突破|夜間取引の見方と新NISAの判断にまとめています。
📌 終値で7万円台は、今年7日目
日経平均プロフィルの日次データ(2023年以降)で数えると、終値が7万円を上回った日は、6月18日・19日・22日・25日・30日、7月1日の6日間と、今回の10月6日で計7日です。6月から7月の初めにかけて、7万円を上回ったり下回ったりをくり返したあと、7月には大きく下げました。「7万円」は、今年すでに一度通った水準なんです。
6月の7万円と何が違う?|PERは26.1倍→23.5倍
値段だけを見ると、6月の最高値(72,366円)と今回(70,683円)はほとんど同じです。違いが出るのはPER(株価収益率)です。PERは「株価が1株あたりの利益の何倍か」を表す数字で、同じ値段でもPERが低ければ、その分だけ利益が増えているということになります。

| 時点 | 終値 | PER (指数ベース) |
|---|---|---|
| 2025年末 (12月30日) | 50,339円 | 23.53倍 |
| 最高値 (6月25日) | 72,366円 | 26.09倍 |
| 7月の安値 (7月29日) | 61,434円 | 21.98倍 |
| 今回 (10月6日) | 70,683円 | 23.45倍 |
おもしろいのは、2025年末と今回のPERがほぼ同じ(23.53倍と23.45倍)なことです。株価は年初から40.4%上がっていますが、終値をPERで割って出した「1株あたり利益の目安」も、同じくらい(約40.9%)増えています。そして6月25日と比べると、株価は2.3%低いのに、利益の目安は約8.7%高くなっていました。これには私も驚きました! 日本経済新聞の市場コメントの見出しにも「割高感強くない」という声が出ています。
⚠️ 「PERが下がった=もう下がらない」ではありません
PERの分母の利益は、企業の業績の見通しが変われば動きます。利益が下方修正されれば、株価が同じでもPERは上がります。7月の安値の日(7月29日)はPERが21.98倍まで下がっていましたが、それでも株価は最高値から15.1%下がっていました。PERは「6月より割高感は小さい」と言える材料の1つで、これから上がるかどうかを教えてくれる数字ではありません。
なお、日経平均プロフィルはもう1つ「加重平均」のPERも公表していて、こちらは6月25日の18.45倍に対して10月6日は17.75倍でした。どちらで見ても、6月25日より今回のほうが低い水準です。
日経平均を買うと何を買う?|上位4社で約36%
もう1つ、新NISAで日経平均の投資信託を買う前に知っておきたいのが中身の偏りです。日経平均は225社の株価から計算する指数ですが、225社が同じ割合で入っているわけではありません。日経平均に連動する投資信託の8月末の月次レポートを見ると、こうなっています。

1位のアドバンテストだけで12.2%、上位4社(アドバンテスト・ファーストリテイリング・東京エレクトロン・ソフトバンクグループ)を合わせると35.8%です。業種で見ても電気機器が37.6%を占めます。10月5日の上昇をアドバンテストがけん引したと報じられたように、日経平均は半導体関連の株価が動くと大きく動く指数なんです。9位には、10月1日に1株を3株に分けたキオクシアホールディングスも入っています(キオクシアはなぜ注目される?)。
一方、全世界の株に投資するオール・カントリーの投資信託では、日本株は5.0%(8月末)です。すでにオール・カントリーを積み立てている人は、その中で日本株を少しずつ持っていることになります。
新NISAで日経平均に投資するなら|つみたて投資枠で買える投資信託
日経平均そのものや日経平均先物は新NISAでは買えませんが、日経平均に連動する投資信託なら、つみたて投資枠でも成長投資枠でも買えるものがあります。ここでは、上の構成比を確認した投資信託を例に、交付目論見書(投資信託の説明書)の内容を並べます。
| 項目 | eMAXIS Slim 国内株式(日経平均) |
|---|---|
| 連動をめざす指数 | 日経平均トータル リターン・インデックス (配当込み) |
| 信託報酬 | 年0.143%(税込) 以内 |
| 新NISA | つみたて投資枠・ 成長投資枠の対象 |
| 純資産総額 | 5,332億円 (8月末) |
日経平均に連動する投資信託は、ほかの運用会社からも出ています。選ぶときは、証券会社の商品ページで「つみたて投資枠の対象か」と信託報酬を確かめてください。
🏦 新NISAの口座がまだない人へ
日経平均に連動する投資信託も、全世界株やS&P500の投資信託も、新NISAの口座があれば100円から積み立てられます。私のメイン口座は楽天証券です。
楽天証券の口座開設ページを見る高値の近くで始めるなら|7月と同じ下落が来たらいくら減る?
ここがいちばん大事なところです! 今年の日経平均は、6月25日の最高値から7月29日までの1か月ほどで15.1%下がりました。最高値まであと2.4%の今、同じ下落がもう一度来たら、一度に入れたお金はどれくらい減るのか。終値の下落率をそのまま当てはめてみました。

100万円を一度に入れていたら、1か月ほどで約15万円減る計算です。数字にすると重みが違いますよね。だからこそ、一度に入れるなら「この額なら減っても売らずにいられる」という額で決めるのが大事だと私は思います。
金額と時期を分けて入れる方法もあります。6月末の7万円台から、一度に入れた人と4回に分けた人の損益がどう分かれたかは、日経平均先物が7万円突破の記事で試算しています。分けて買えば必ず得をするわけではありませんが、平均の買値は相場と一緒に動きます。
私の意思決定ログ|7万円でも、積立の配分は変えない
📝 私の意思決定ログ
私は20代後半の会社員で、夫婦共働き、40歳でのFIREを目標にしています。新NISAは楽天証券で、S&P500とNASDAQ100を8対2で積み立てています。
日経平均が7万円台に戻っても、この配分は変えません。理由は3つです。1つ目は、PERが6月より低いとはいえ、7月にはPERが下がった状態でも15%下がったこと。2つ目は、日経平均は上位4社で約36%と偏りが大きく、半導体の値動き次第で大きく動くこと。3つ目は、相場が上がった日に慌てて配分を変えると、あとから振り返って裏目に出やすいと思っていることです。下がったときに何をするかは、株価暴落どうする?20代FIRE民の正しい行動5選とNG行動5選に先に決めて書いています。
よくある質問
Q. 日経平均の最高値はいくらですか?
日経平均プロフィルの公表値で、終値の最高値は2026年6月25日の72,366円34銭、取引時間中の最高値は6月22日の72,831円73銭です。10月6日の終値70,683円98銭からは、終値の最高値まであと1,682円(2.4%)です。いつ更新するかは、誰にもわかりません。
Q. 終値で7万円台になったのは何回目ですか?
日経平均プロフィルの日次データ(2023年以降)で数えると、6月18日・19日・22日・25日・30日、7月1日、10月6日の7日目です。取引時間中に7万円を上回った日は、同じ期間で15日あります。
Q. PERが6月より低いなら、今は割安ですか?
この記事では割安・割高を断定しません。言えるのは、同じ7万円台でも6月25日(26.09倍)より10月6日(23.45倍)のほうがPERが低いということです。PERは企業の利益の見通しが変わると動くので、これから株価が上がるかどうかは別の話です。
Q. 日経平均とオール・カントリー、新NISAならどちらがいいですか?
どちらがいいかは、日本株をどれくらい持ちたいかで変わります。日経平均の投資信託は日本の225社で、上位4社が約36%を占めます。オール・カントリーは全世界の株で、日本株は5.0%(8月末)です。全世界株とS&P500の比べ方はオルカンvsS&P500どっち?にまとめています。
Q. 日経平均先物の7万円とは違うのですか?
違います。10月2日の夜に7万円を超えたのは大阪取引所の日経平均先物で、今回の70,683円は東京証券取引所の株価から計算する日経平均(現物)の終値です。先物は新NISAでは買えません。
まとめ|7万円は「2度目」。数字を見てから、自分の額で決める
日経平均は10月6日に終値70,683円で、約3か月ぶりに7万円台に戻りました。6月の最高値の日と比べると、値段はほぼ同じでPERは26.09倍から23.45倍に下がっていて、利益の目安は増えています。その一方で、中身は上位4社で約36%と偏っていて、今年は1か月で15.1%下がる場面もありました。
高値のニュースに飛びつくのでも、怖がって見送るのでもなく、「この額なら下がっても続けられる」という自分の基準で決めること。それがいちばん後悔の少ないやり方だと思います!
相場に振り回されない仕組みは、積立設定から
新NISAの積立は、一度設定すれば毎月自動で続きます。私は楽天証券をメイン口座にしていて、投資信託の積立を楽天カードで続けています。
楽天証券の口座開設を見る関連記事:日経平均先物が7万円突破|夜間取引の見方と新NISAの判断/キオクシアの株式分割はいつ?/株価暴落どうする?20代FIRE民の正しい行動
📚 出典(いずれも2026年10月6日に確認)
- 日経平均プロフィル(日本経済新聞社)ヒストリカルデータ(日次の四本値・株価収益率)
- 三菱UFJアセットマネジメント「eMAXIS Slim 国内株式(日経平均)」交付目論見書(2026年7月25日)・月次レポート(8月31日現在)
- 同「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」月次レポート(8月31日現在)
- 日本経済新聞「日経平均一時7万円『前回よりしっかり』『割高感強くない』」(10月5日)
- 日本経済新聞「日経平均終値737円高、3カ月ぶり7万円台回復」(10月6日)
- 読売新聞「日経平均7万円台回復、3か月ぶり」(10月5日)
🕒 更新履歴:2026年10月6日 公開
🛠 この記事の作り方:日経平均の終値・高値・PERは日経平均プロフィルの公表値を転記しました。「年初から40.4%」「最高値まであと2.4%」「7月の下落15.1%」「終値で7万円台は7日目」は、同サイトの日次データ(2023年以降)からPythonで計算しています。「1株あたり利益の目安」は終値÷PER(指数ベース)で当サイトが計算した参考値で、2025年末は約2,139円、6月25日は約2,774円、10月6日は約3,014円です。図3は、一度に入れた額に7月の下落率(−15.107%)をそのまま当てはめた計算で、手数料・信託報酬・配当は含みません。投資信託の内容は運用会社の交付目論見書と月次レポートから転記し、証券会社や比較サイトの数字は使っていません。本記事は情報の整理であり、特定の金融商品の購入や売買のタイミングを推奨するものではありません。株式や投資信託は元本が保証されておらず、価格の変動により損失が生じる可能性があります。過去の値動きは将来の成果を保証するものではありません。記載のリンクにはアフィリエイト広告が含まれます。

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