こどもNISAの受付が2026年10月1日に始まりました。どこの証券会社で開こうか調べはじめて、最初に拍子抜けしました。主要なネット証券5社とも、受付開始は同じ2026年10月1日だったからです(松井証券と三菱UFJ eスマート証券も、10月1日に受付を始めています)。早い者勝ちではありませんでした。
ただ、各社の告知を並べて読むと、申し込みが1回で終わる会社と、2回に分かれる会社、書類のやりとりが入る会社にはっきり分かれていました。しかもこどもNISAは1人1口座で、あとから気軽に変えられる制度ではありません。私はまだ子どもがいませんが、この「横並びに見えて中身が違う」構造は整理しておく価値があると思ったので、5社の公式発表を読み比べました。
結論|受付日は横並び。決め手は「親の口座がどこにあるか」
先に結論を書きます。こどもNISAの口座は、親(親権者)の総合口座がある証券会社で開くのがいちばん素直です。5社とも「親権者の口座が必要」という点で共通しているので、すでにどこかに口座があるなら、そこが第一候補になります。
🧭 この記事の要点
- 受付開始日は5社とも2026年10月1日 横並びなので、急いで飛びつく必要はありません
- こどもNISAは1人1口座 他社で先に開設されると、その会社の取引は一般口座に変わります
- 差が出るのは申込方法 ウェブで1回の会社と、手続きが分かれる会社があります
- 親の総合口座が入口 まだ持っていないなら、そこを先に済ませるのが最短です
親の口座をまだどこにも持っていない場合は、ここで初めて「どこにするか」を選ぶことになります。その選び方は記事の後半でまとめました。
親の口座がまだなら、そこが出発点です
こどもNISAの申し込みは、親の口座にログインしてから行います。楽天証券のキャンペーン(2026年12月31日まで)は、キャンペーンページでエントリーし、そのページのボタンから開いた口座だけが対象です。
楽天証券の公式サイトを見る5社の特典と条件はこどもNISAキャンペーン比較にまとめています
こどもNISAは1人1口座。しかも巻き戻しが効きにくい
金融機関選びを「あとで考えよう」にしにくい理由が3つあります。
1つめは、こどもNISA口座は複数の金融機関で開設できないことです。楽天証券は「1人につき1口座のみ開設することができます」と明記しています。現行NISAと同じ考え方です。
2つめは、口座開設に税務署の審査が入ることです。証券会社に申し込んだ時点では確定しません。楽天証券の告知には、こう書かれています。
⚠️ 二重に申し込むと、後から一般口座に変わります
「2027年1月以降の税務署審査の結果、他社で既にこどもNISA口座を開設している等の理由で、こどもNISA口座が開設不可となった場合、当社でのこどもNISA口座でのお取引はすべて、一般口座のお取引へと変更します」(楽天証券の告知より)。
つまり、迷って2社に申し込むと、通らなかったほうは課税される口座での取引に切り替わります。非課税のつもりで積み立てた分が、そうではなくなるということです。申し込むのは1社に絞るのが安全です。
3つめは、ジュニアNISAの残高をそのまま引き継げないことです。楽天証券のよくある質問によれば、ジュニアNISA口座の残高をこどもNISA口座に移すことはできず、ジュニアNISAを使っていた証券会社がそのままこどもNISA口座になるわけでもありません。「こどもNISAはジュニアNISAとは別制度のため、こどもNISAの利用には別途、新規でこどもNISAの口座開設手続きが必要です」とされています。過去の実績に引きずられず、ゼロから選び直せるとも言えます。
主要5社の受付開始日と申込方法を並べてみた
2026年9月25日時点で各社が公表している内容を、同じ項目で並べました。いずれも各社のプレスリリースおよび公式告知からの転記です。

| 証券会社 | 申込の方法と 書類の出し方 |
|---|---|
| 楽天証券 | 同時に申込可 ウェブでアップロード |
| SBI証券 | 同時に申込可 アップロード、または書類を請求して返送 |
| マネックス証券 | 当初は別々(同時開設は2026年12月頃予定) 未成年口座は郵送で申込 |
| 松井証券 | 申込は同時だが、書類が郵送で届く 記入して返送 |
| 三菱UFJ eスマート証券 | 公表待ち (親権者名義の口座が前提) |
ウェブで1回にまとめられる|楽天証券・SBI証券
楽天証券は、よくある質問で「こども口座(未成年口座)とこどもNISA口座は同時に口座開設の申込みをすることができます。こども口座(未成年口座)申込み画面内で、こどもNISA口座の開設を選択してください」と説明しています。書類は、親の口座にログインしたあとの申込画面から住民票の写しをアップロードする方式です。
SBI証券も、こども口座を持っていない場合は「申込画面の『NISA口座の選択』にて『新規で開設する』を選択し、本人確認書類を提出」とあり、同じく1回の手続きにまとめられます。書類はアップロードのほか、請求して返送する方法も選べます。
当初は2段階になる|マネックス証券
マネックス証券の手順は「親権者が証券口座を開設 → お子さま名義の未成年口座を開設 → 未成年口座にログインしてこどもNISA口座を開設」の3段階です。そのうえで、プレスリリースには「2026年12月頃には、未成年口座とこどもNISA口座の同時開設も予定しております」と書かれています。10月中に一気に済ませたいなら別々の手続きになり、まとめたいなら12月まで待つという選択になります。
紙のやりとりが入る|松井証券
松井証券は「予約受付」という位置づけです。未成年口座を持っていない場合、申込後に開設申込書類が郵送され、こどもNISA口座の申込書類も同封されます。記入して返送する流れです。また「税務署審査など、口座開設手続きの一部は2026年12月以降を予定しています。そのため、お申込みから口座開設が完了するまでにはお時間をいただきます」との記載もあります。
手間はかかりますが、松井証券は投資信託の保有でポイントが貯まる仕組みを打ち出しています。全銘柄で年間最大1%(毎月のエントリーが必要)で、同社は「当社調べ、オンライン証券大手5社と比較、2026年8月5日現在」と注記しています。
親の口座を先に、と明言|三菱UFJ eスマート証券
三菱UFJ eスマート証券(旧auカブコム証券)は、こどもNISAの対象商品として投資信託約270銘柄(2026年6月26日現在)を挙げています。プレスリリースでは「申込集中により手続きに時間を要する可能性があるため、事前に、親権者名義の口座開設を済ませておくことで、その後の手続きをよりスムーズに進めることができます」と、混雑をはっきり予告しています。
選ぶ基準は3つに絞れる
基準1|親の総合口座がどこにあるか
5社すべてが「親権者の口座が必要」と明記しています。すでに口座を持っているなら、そこで開くのがいちばん早く、家計の管理もひとまとめにできます。実際には、この基準だけで決まる家庭が多いはずです。
逆に、親の口座がまだない場合は、ここで初めて選択が発生します。その場合は基準2と3を見てください。
📊 順番を間違えると止まります
こどもNISAの申し込みは、どの会社でも親の口座にログインした先にあります。「今日申し込もう」と思い立っても、親の口座がなければその日のうちには進めません。三菱UFJ eスマート証券が混雑を予告しているとおり、親の口座を先に済ませておくのが、いちばん確実な段取りです。
基準2|10月中に終えたいか、年末まで待てるか
制度が始まるのは2027年1月なので、急ぐ実利は大きくありません。ただ、こういう手続きは一度で終わらせないと、二度目をやらないまま忘れます。私はこの手の先延ばしに何度もやられてきたので、まとめられるなら1回にしたい派です。
10月中にまとめて終わらせたいなら、同時申込に対応している楽天証券かSBI証券。マネックス証券を使っていて、どうしても1回で済ませたいなら、同時開設が予定されている12月頃まで待つ、という整理になります。
基準3|積立の最低額と、日常で貯まるポイント
こどもNISAの対象商品は「長期の積立・分散投資に適した一定の投資信託」に限定されます(金融庁資料)。つまり商品そのものでは各社の差が出にくい制度です。差が出るのは、積立の最低金額と、ポイントの経済圏です。
- 楽天証券:投資信託の積立は月100円から。楽天ポイントを1ポイント=1円で投資信託の買付に使えます。家族の口座を登録する「家族プログラム」や、家族の資産をまとめて見られる「資産おまとめ管理サービス」(今冬開始予定)もあります
- マネックス証券:投資信託の積立は100円から。銀行口座から指定金額を自動で入金できる定期自動入金サービスがあり、取引手数料は無料です
- 松井証券:投資信託の保有で年間最大1%のポイント(毎月のエントリーが必要)
- SBI証券:資産管理アプリ「SBI証券Plus」に親子口座切替機能があり、自分の口座とこども口座を切り替えて管理できます
ここは「どれが優れているか」ではなく、自分の生活がどの経済圏に寄っているかで決まる部分です。楽天市場をよく使うなら楽天、通信料金がドコモならマネックスのdポイント、といった具合に、普段の支出と重なるほうが貯めやすくなります。
おまけ|受付開始にあわせたキャンペーンもあります
⚠️ 金額だけで決めないための注意つきで
10月1日に、5社すべてがキャンペーンを始めました。楽天証券は現金(親3,000円+子2,000円)、SBI証券と三菱UFJ eスマート証券は現金2,000円と抽選、マネックス証券は紹介した人にdポイント7,000pt、松井証券は親子で最大4,000ポイントです。どの会社もエントリーが条件で、楽天証券はキャンペーンページのボタン以外から開いた口座が対象外になります。条件の詳しい比較はこどもNISAキャンペーン比較にまとめました。
金額は条件をすべて満たした場合の話で、銀行口座の開設や入金が条件に含まれる会社もあります。こどもNISAは1人1口座で変更しにくい制度なので、一時金よりも「親の口座がどこにあるか」を優先するほうが、後悔が少ないと思います。
申し込む前に終わらせておくこと
どこを選ぶにしても、事前にできることは2つだけです。
🪜 先にやっておく2つ
- 親(親権者のうち1名)の総合口座を開く こどもNISAの申込画面は、この口座の中にあります
- 住民票の写しを取る 楽天証券の場合、同居なら世帯全員が記載されたもの1点。子どものマイナンバーと続柄の記載が必須です。別居している場合は、戸籍謄本または戸籍全部事項証明書も必要になります
必要書類は会社によって案内が異なります。上に挙げたのは楽天証券の条件なので、他社を使う場合はその会社の告知を確認してください。手続きの流れそのものはこどもNISAの口座開設は10月1日から|親がやる3ステップと必要書類で詳しく整理しています。
申し込みは10月1日に始まっています
親の口座があれば、住民票を用意して申し込むだけです。楽天証券なら、こども口座とこどもNISA口座を1回の手続きで申し込めます。楽天証券のキャンペーン(2026年12月31日まで)の特典は、キャンペーンページでエントリーし、そのページのボタンから申し込んだ口座だけが対象です。
楽天証券の公式サイトを見る5社の特典と条件はこどもNISAキャンペーン比較にまとめています
私の意思決定ログ|楽天経済圏なので、動かしません
📝 私の意思決定ログ
私は20代後半の会社員で、夫婦共働き、40歳でのFIREを目標にしています。子どもはまだいないので、こどもNISAは今すぐ使う制度ではありません。それでも今回5社を並べてみて、自分の場合は考える余地がほとんどなかったことに気づきました。
メインは楽天証券です。楽天市場での買い物が多く、楽天カードで投資信託を積み立てていて、新NISAのつみたて投資枠もそこにあります。こどもNISAの入口が「親の口座」である以上、私が別の会社を選ぶ理由は、よほどの差がない限り出てきません。選択肢が5つあっても、実際に選ぶ場面は「親の口座をどこに作るか」の一度きりなのだと分かりました。
そのうえで、今回いちばん重いと感じたのは二重申込の話です。迷って2社に出すと、通らなかったほうは一般口座での取引に変わります。非課税を目的に積み立てたのに課税される、というのは避けたい失敗です。比較は申し込む前に終わらせて、出すのは1社。ここだけは覚えておこうと思いました。
よくある質問
Q. いま申し込めば、すぐ積立を始められますか?
始められません。楽天証券は「当社および税務署での審査を経て、2027年1月以降に口座開設されます」としています。SBI証券も税務署審査後の2027年1月開設予定です。10月の手続きは、あくまで制度開始に間に合わせるための事前申込です。
Q. 迷っているので、2社に申し込んでおくのはどうですか?
おすすめしません。こどもNISAは1人1口座で、税務署の審査で他社に開設済みと判明すると、その会社での取引は一般口座(課税される口座)に切り替わります。非課税のつもりだった分が課税対象になるので、申し込みは1社に絞ってください。
Q. あとから別の証券会社に変えられますか?
現行NISAには金融機関変更の仕組みがありますが、こどもNISAの変更手続きの細目は、本記事の執筆時点で各社から公表されていません。参考になるのは、ジュニアNISAの残高をこどもNISA口座にそのまま移すことはできない(楽天証券)という扱いです。口座を移せば中身も一緒に動く、という前提では考えないほうがよいと思います。制度が始まる2027年1月に向けて、各社から案内が出る見込みです。
Q. こども口座とこどもNISA口座は何が違いますか?
こども口座(未成年口座)は子ども名義の証券口座で、利益が出れば課税されます。こどもNISA口座はその中に置かれる非課税の枠です。先にこども口座がないとこどもNISA口座は作れないので、器が先、非課税枠が後という関係になります。
Q. 親の口座と同じ会社にしないといけませんか?
制度上そう決められているわけではありませんが、各社とも「自社に親権者の口座があること」を申込の条件にしています。親の口座がA社にあるのに子どもをB社で開くなら、B社にも親の口座を作ることになります。手間を考えると、同じ会社にまとめるのが現実的です。
🏦 親の証券口座をこれから開く人へ
マネックス証券で親の総合口座を開く場合は、こちらから申し込めます。こどもNISAの特典は会社ごとに条件が違うので、こどもNISAキャンペーン比較で確かめてから申し込んでください。このボタンは口座開設ページへの広告リンクで、紹介プログラムのリンクではありません。
マネックス証券の口座開設まとめ|比べるのは申し込む前だけ
受付開始日は5社とも2026年10月1日で横並びでした。差が出るのは申込方法で、ウェブで1回にまとめられるのが楽天証券とSBI証券、マネックス証券は当初2段階(同時開設は12月頃予定)、松井証券は書類の郵送が入ります。
そして、こどもNISAは1人1口座で、二重に申し込むと通らなかったほうが一般口座に変わります。比べるのは申し込む前だけ。出すのは1社。これが今回いちばん重要な結論です。
そのうえで、ほとんどの家庭では「親の総合口座がどこにあるか」でほぼ決まります。まだ口座がないなら、親の口座から着手するのが最短ルートです。
迷う時間より、親の口座を先に
楽天証券はこども口座とこどもNISA口座を同時に申し込めます。私自身も新NISAのつみたて投資枠を楽天証券で運用しています。特典の対象になるのは、キャンペーンページ経由で開いた口座だけです。
楽天証券の公式サイトを見る5社の特典と条件はこどもNISAキャンペーン比較にまとめています
制度そのものの中身(対象年齢・年間投資枠・払出しの条件)はこどもNISAガイド|2027年復活・0歳から月3万積立で18年後1,036万円に、学資保険との比較は学資保険とこどもNISAを比較|月3万円18年で約358万円の差にまとめています。どの投資信託を選ぶかは【2027年復活】こどもNISAおすすめ銘柄5選を参考にしてください。
📚 出典
- 楽天証券「【こどもNISA】10月1日(木)より口座開設受付開始!」(2026年9月14日)
- 楽天証券「こどもNISAとは?制度内容やジュニアNISAとの違いを解説」(2026年8月10日更新)
- 楽天証券「口座開設から手続きまで」
- SBI証券「『こどもNISA』口座開設の事前受付を2026年10月1日より開始」(2026年9月11日)
- マネックス証券「『こどもNISA』口座開設の事前申込受付を10月1日より開始」(2026年9月14日)
- 松井証券「『こどもNISA』の口座開設申込の予約受付を10月1日(木)より開始」(2026年9月3日)
- 三菱UFJ eスマート証券「『こどもNISA』口座の開設申込受付を2026年10月1日より開始予定」(2026年8月17日)
- 金融庁「令和8(2026)年度税制改正について」(2025年12月)
- 財務省「令和8年度税制改正の大綱」一 個人所得課税 3 金融・証券税制(未成年者特定累積投資勘定の制度内容)
🕒 更新履歴:2026年9月27日 公開/2026年10月6日 受付開始後の内容に更新しました(5社とも10月1日に受付を開始、5社のキャンペーン内容を反映)。楽天証券へのリンクは、キャンペーンの対象になる公式キャンペーンページへの直接リンクに変更しました(広告リンクから開設した口座は対象外になるためです)。/2026年10月11日 楽天証券のボタンを広告リンクに変更しました。
🛠 この記事の作り方:各証券会社の受付開始日・申込方法・必要書類は、5社それぞれのプレスリリースおよび公式告知から転記しました。推測で補った箇所はなく、公表されていない項目は「公表待ち」と記載しています。制度の内容(対象年齢・年間投資枠・非課税保有限度額・払出しの要件・18歳での移行)は金融庁と財務省の資料によります。比較表は同じ項目で並べることだけを目的としており、各社の優劣を評価したものではありません。キャンペーンの内容は2026年10月5日に各社の公式ページで確認したもので、条件や金額は変更される可能性があります。申し込み前に必ず各社の公式サイトで最新の内容をご確認ください。本記事は制度と手続きの整理であり、特定の金融商品の購入や特定の証券会社の利用を勧めるものではありません。投資信託は元本が保証されておらず、価格の変動により損失が生じる可能性があります。こどもNISAは2027年1月開始予定の制度で、政令・省令レベルの細目や各社の取扱いは今後変わる可能性があります。記載のリンクにはアフィリエイト広告(マネックス証券・楽天証券)が含まれます。

コメント